満を持して「星を継ぐ者」を語る

〜機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者 プレミアム試写会に参加して〜








2005年5月16日

「機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者 A New Translation」
プレミアム試写会 有楽町マリオン ピカデリー1
開場18:15 開演18:45(実開演時間18:50)
舞台挨拶:富野由悠季、池田秀一(シャア・アズナブル)、飛田展男(カミーユ・ビダン)、古谷徹(アムロ・レイ)、
      Gackt


<I>めぐりあい編

GW突入前、4/28(金)に発売されるゲームボーイアドバンス版「ザ・タワーSP」の評価が
知りたくてファミ通を買ったのが4/22(金)だか翌土曜日だか・・・。
欲しいゲームが発売される時期になるとファミ通を買うが、それは特集記事を読むと言うよりも、
ファミ通恒例のクロスレビューで何点が付いているか知りたいから。
実は、3/31発売の鉄拳5前後にも買っていて、その時にタワーのゲームボーイ(アドバンス)版が
出ると知ったのだった。
タワー(正式に冠詞がつくが)がMacで流行って、Winに移植された頃PCは持っていたが
ロースペックだったし、A.IV楽しむのに精一杯で他の(いわゆる箱庭)シミュレーションに
手を出す余裕がありませんでした(笑)
で、せっかく良い機会だからと、GBA版を買う決意を固めるために買ったファミ通であったが。
そこで思いも寄らぬ記事を見つけるとは・・・。


いつもはファミ通を買っても、見たいとこだけちょっと目を通して、あとは雑誌の山に
埋もれていくのだけれど、その時は何を思ったのか、パラパラと初めからめくっていた。
GWを翌週に控え精神的に余裕があったせいだろうか?
公開間近の映画を紹介するページに来た。Zであった。
普段ならファミ通でわざわざ読む必要もないと飛ばすはずが、「復習」のつもりで活字を追っていった。
すると、プレミアム試写会招待150名招待と書いてあるではないか!
そして出演者にはもちろん、富野御大の名が!これは是非応募しなくては!

締め切りは4/28だからまだ少しあるとタカをくくっていたが、やばかった。
珍しく当日必着とある。よくあるのは消印有効じゃない?

28日必着とは遅くとも27日には出さなくてはダメだろう。余裕を持って26日夜には投函しなくては。
月曜日はハガキを買い損ねたので、26日(火)に通勤途中の郵便局でハガキを購入。
ファミ通を写メしてきたので(笑)、昼休みにコソコソと書きました。
好きなモビルスーツを書く項目があってちょっとドキドキ(笑)

日頃から機動性・攻撃性を併せ持つΖ最強説を唱える私だが、Ζガンダムと書いては王道過ぎるだろう。
ガンダム系モビルスーツで好きなのはMk−IIだけど、これもあざとすぎる。
GMも大好きだが、ちょっと弱いし(戦闘力の低さでなく、ネーム的に)、かといってザクもねぇ。
ならリック・ディアス?(百式?ディジェ?)いや、リック・ディアスならドムで良いだろう!
カエラちゃんもドム好きって公言しているし(笑)
と言うわけでご丁寧に型式付きで「MS−09ドム」と書いてみました。
本当は括弧書きで大河原版って書こうかと思ったがマニアックすぎるので控えました。

その日(26日 火曜日)は同じ寮に住む後輩と一緒に帰ったので帰り道にポストに入れ損ねました。
玄関開けたときに思い出したので、翌朝だとまた忘れ、そのまま夜になってしまい締め切りが危ういので
荷物だけ置いて、ポストまで行ってきました。ささやかな祈りを込めて。



<II>確信とニュータイプ

休み明け5/9(月)
昼休み、会社の先輩に「舞台挨拶行ったの?」と聞かれた。
どっちのですか?と答えた私。
そりゃ当然5/7(土)は交渉人 真下正義の公開日だったし、でもΖ近いしという意味で。
先輩、一瞬沈黙の後「Ζの?」と返してきました。
5/16何ですよ、とカレンダーを指さす。
「送ったけど、まだ来ないんです。」
「来ないんじゃないの?」
「いや来ますって」
何を持って、私は自信たっぷりにこう答えたのだろう?
実は、4/22発売のファミ通にプレミアム試写会の応募があったと言うことは、
25日発売のガンダムエースにももちろんあるだろうと踏んでいて、
見事読み通りエースにも合ったので、応募しておいたのだ。
エースの方は締め切り5/6だったので、仮に締め切りの早いファミ通が外れていたとしても、
まだ望みはあると思っていたのだ。


そんな会話が交わされた週の木曜日。いつものようにポストには不要な広告が2〜3枚入っていた。
それらをどけると一枚のハガキが。
「ま・さ・か」と思いつつ、取り出すと裏面にはポスターと同じ柄の絵が。



なんだ、外れたのに宣伝のために送ってきたのかよ!
と思いつつ宛先の方(表面)を念のため見てみる。
ファミ通からだ!なんか下の方に文字がいっぱいある。なんで外れた人にまで会場教えるの・・・?
あれっ?これって当選?これが参加状なの・・・?



とりあえず、平静を装い、部屋に帰り、電気をつけ、荷物を投げ出し、再びハガキを熟読。
手が震える。なんと言うことだ!
またしても富野御大のご尊顔を拝謁できるなんて(笑)!
しかも、アムロ(古谷徹氏)にシャア(池田秀一氏)にカミーユ(飛田展男)まで!
ガックンはどうでも良いけど。

とその時、そのGacktにここまで苦しめられ嫉妬するとは思わなかった・・・(後述)


それにしても、どうして当たったのか?
ファミ通の読者ってメチャクチャ多いよね?
ガンダムのファン層ともかぶるよね?
特に目立った細工しなかったよ、ハガキに。
よく言うじゃない、懸賞に当たりやすくする書き方とか、ラジオで採用されやすい書き方とか。
昼休みに急いでコソコソ書いたから字は汚いし、黒一色だったし。
やっぱり「御中」をつけたから(笑)?
それとも、正直にドムと書いたおかげ?
やっぱり平日夕方と言うことで、東京近郊は当たりやすいのかな・・・?
懸賞は一切当たらないのに、イベント系は割と参加できる運の持ち主なのかな?
やはり、強い意志(希望)と流れは大事だね。



<III>不覚

一日休みを取得することはちょっとはばかれたので、午後休を取得した。
で一度に家に帰ったのが敗因だった。
どうしても一度家でくつろいでしまうと、出不精になってしまうね。
当選券を会社に持って行きたくなかったとか色々理由はあるが。
あまり早く行って(仮に列があって)並んでも一人だとトイレとか行けないし・・・、
とか思って家を出たのをは16:00頃。マリオン着は16:30過ぎかな?
すでに列はできていた!負けだよ俺の・・・、まさに負け組!。
しかも先頭はアキバ系でもビッグサイト系でもない、女性だよ。
最後尾に付いたが、やけに若い女性が目立つ。
ゲっ!俺はとんでもない読み違いをしたのではないか?
Gacktファンってガンダムの舞台挨拶まで来ちゃうんだ!恐れ入った・・・。
確かにトップランナーで富野御大の収録の時に女性は多かったけど、今回はそれらの女性層とは
またちょっと違った方々が多いように見受けられた。
俺のすぐ後ろに並んだ女性陣は「カイさんが」とか「レコアさんが」とか言っておられるので
割と純正ファンか?
いや、Gacktファンを差し引いても目に余る若さが男女ともに見受けられる。
ちぃ〜、種か(火暴)
俺が大人で無かったら、修正してやるっ!って怒鳴り散らしていたな。
いやそれにしても、(ファミ通は)一名様招待だったのに、どうしてみな仲間で並べるんだ?
まさか、Gacktファンクラブ枠であったのか?


ところで、私は一人で並ぶとトイレが心配と書いたが。
ここ日本はなんて安全な国で、みんな心優しいのだろう?
荷物を人質に列を離れてもOKなことが暗黙の了解になっている?
そして、貴重品は入れてないのだろうが、荷物を置いて離れることに何の抵抗感もない人々。
つい、自分もそんな日本特有の文化というか習性に触れてみたくて、
荷物を置いてトイレに行ってみました。
戻ってきて自分の荷物の所に並び直しても、誰も文句も言わなければ、嫌そうな顔ひとつしません。
いや〜、日本ってまだまだ捨てたものじゃないですね?


さて、劇場はマリオン9Fのピカデリー1(松竹系)だったのですが、列は階段を下って、
ワンフロア下の8Fまで繋がっていました。私が並んだときはすでに8Fで、
開場時間になると、非常階段のようなところを上っていったのですが。
そのときの前方の女性の会話が特徴的でした。
「タワレコのイベントみたいだよ」
わたくしタワレコのイベントには参加したことありませんが、察しは付きます。
やはりかなりのガックン目当てが含まれているようです。
大体、俺がプレッシャーを感じないのがおかしい(笑)
TRの時はシロッコやハマーンに囲まれているようにプレッシャーだらけでしたからね。
そう言う意味ではガックン信者のプレッシャー(異端教)的なものは漂っていたかも。
貴様ら、俺らをそんな不思議そうな目で見るんじゃない!君たちこそ、ここには似合わないからね(失礼)!
まったく、余計なファンを呼んでくれたもんだ。(純粋ガンダムファン以外という意)

列は何列にも折り返していた。だから隣の列とは顔が向かい合っている。
どんな層がいるか周りを色々観察してみた。
すると、コスパのシャアザク・モノアイTシャツにジャケットを羽織った奴がいた。
あ〜あ〜、やっちゃった!
俺の勝ちだな。何しろ、俺はあの御大がΖをボロクソに言い放ったTR収録記念のトップランナーTシャツを、
着てきたんだぞ。外から見えないけど。
そして、今日初めておろしたんだから!俺と御大の接点の証だから(笑)





<IV>宣戦布告だ!Gackt!

Gackt目当てになんて負けてられるか!
こちとら御大と時間を共有したんだぞ!
と意気込んで会場入りしたものの、やはり前の方は熱心な信者に埋め尽くされたようだ。
前空いてるじゃんと攻めてみれば、前4列は指定席と来たもんだ・・・。
なんだよ指定席って?こんなプレミアム試写会で指定席なんて存在するの?
Gacktファンクラブ?
松竹株主?
角川関係者?
バンダイ関係者・・・?

真っ先にガックン系を疑うようになってしまう当たり、頭がおかしくなっているが、
それほどショック、まさしくカルチャーショックって感じだったのだよ。

結局、右後方になってしまった。と言っても会場のキャパが元々広くないので、
それほどステージから遠い印象は受けない。ヤイコのドームに比べたら、近すぎる(笑)
私の左側は女性4人連れ。年齢は俺と同じか若干上。会話から察するにGackt系らしい。
他の仲間は手振りたい派だから最前線に陣取ってるんじゃないの?とか話していた。
ちぃっ〜。
右はカップル。年齢俺より+5くらい上。どちらかと言えばガンダム系。
年齢的に種系でないことを祈りたい。


予定時間を5分過ぎて始まる旨のアナウンスが流れ、ついにその時がやってきた。
まず、司会者が現れ、ゲストが呼ばれた。池田秀一だ、飛田展男だ、古谷徹だ!
これだけでもある意味十分すぎる。
そして御大登場!!
今日は赤い帽子をかぶっています。
できれば次の人は紹介されなくて良い。
あぁやめて〜。御大よりもアムロよりも拍手多いのだけは!
(↑イメージとしては、ジオンのソーラーレイが発動するのを察したアムロの状態)
あぁ〜やはりGacktの時だけ人一倍拍手でかくないですか?
フラッシュ多いし(マスコミ)それって失礼じゃないですか?
いやね、御大よりも古谷・池田のご両人に拍手が大きい分にはいいですよ。
だけどさ、監督やキャストさしおいて、テーマ曲のアーチストの方が拍手が大きいっていただけないッスよ。
これはガンダムなんですよ!
それも司会者も言ってたように、「あの機動戦士ガンダム」の正当な続編なんですよ。
MSVとかあったけど、Ζがなければ、回り回って種だってなかったんだからね!!
そこんとこしっかり知っておいてよね。ガクトだって、ガンダムなければここまでブレークしなかったかもよ。
俺は声優陣にはもちろん惜しみない拍手を送ったが、御大には尊敬の念を込めて心の底から拍手した。
(そういえば、御大はまた自ら拍手しながら出てきた。恥ずかしがり屋だな〜)
Gacktが出てきたとき、拍手のあまりの盛り上がりに嫉妬した俺は最初拍手をしなかった。
しかし、両隣の女性が拍手していたのでしかたなく、拍手したよ。俺も大人だね。


それぞれ一言挨拶があった。
まずふられたのは池田さんだ。やはりキャスト名の筆頭は相変わらずシャアなので当然だろう。
緊張していると言うことで口数は少なかったが、リアルに聞くシャアの声(地声でもシャアに聞こえる!)に感動。
続いて飛田さん。なぜか和服。
そして真打ち古谷さん。さすが舞台(イベント)慣れしてます。
開口一番「ごめんよ〜」
(えっ?まさか!)
「僕にはまだ帰れるとこがあるんだ」
ってガンダムのラストシーンの名セリフとΖを絡めて語ってくれました。
いやぁ、リアル・アムロにも感動!!

続いて、御大。またしても(マイク越しとはいえ)御大の肉声を聞くことができるなんて、幸せ者です。

そして御大はガックンにふりました。黄色い歓声が上がります。
しかし彼は大人だった。場所をわきまえています。きちんと監督や声優陣を立てています。
そして俺の溜飲が下がったのは、
「僕も普通の人として、この光景(監督+声優陣の挨拶)をあっち(観客席)側から見たかった」
と言ったときでした。
が、贅沢な悩みだ!みんなそっちに行きたいんだよ!
くそっ、御大と親しくさせてもらっているだと?
古谷さん・飛田さんなどのキャストとも?
池田さんとは面識なかったが、ガックンのラジオに突然池田さんが遊びに来て、
スタッフ一同「シャアだ!シャアだ!」と騒いだって?
終いには「シャアが来た?」それは唄ったのかよ?くそっ羨ましい!
これからはGacktのラジオもチェックしなきゃ行けないの(笑)?


 ところで飛田さんは「20年ぶりにカミーユを演じたことをどうおもうか?」的質問に対して
20年の間に自分にそれだけの時間が流れているから的ことを言っていたが。
声優さんって近年じゃゲームで再演してませんか?と軽い突っ込みを入れたかった俺。

 それにしても古谷さんは「アムロ行っきま〜す」とか主役でもないのにサービスしすぎ(笑)
ありがたみが薄れます。


と言うわけで、私はGacktに宣戦布告(笑)です。
その罪は、神聖なるΖのプレミアム試写会にガンダムでも富野監督でも声優陣でもなく、
不純なる動機のGackt信者(ファン)を呼び込み、場を汚した、
と言うよりも、そのせいで何人の純粋なるガンダムファン(広義のガンダムファン)が
会場入りできなかったと思っているんだ?
いやな、Gacktさんがその魅力でファンにもガンダムを説いているなら良いですよ。
でもね、マスコミ陣もガクトだけ撮ってる連中いたし。(マスコミ向けフォトセッション前)。
まったく、音楽系雑誌あるいは本当にGacktファンクラブで今日の試写会の募集したのかな・・・?

そして、罪だけでなく、いちガンダムファンとして嫉妬!
フォトセッションで御大と肩組んでんだよ!
TMRとかが種のテーマソング唄っても、逆に憐れだったけどね。
そしてOVAのテーマソングはそれぞれ魅力的だったし、西城秀樹のターンAターンや谷村新司にも
嫉妬なんてなかったけどね(笑)。
もちろん、子供の頃だったからTMNにも嫉妬はないし。
何が悔しいかって自他共に認めるガンダム好きのGacktがガンダムの、それもΖの主題歌を担当していること!
いやガンダムファンとして「こんな嬉しいことはない」って心境だろうよ。
そして、御大に曲も誉められているし。世界観をよく現しているって。
でも、それよりもね、個人的にはΖと言えば「水の星に愛をこめて」だから、
それが使われていないのが、悔しいのもある。あ〜あ〜最悪だ。
公式サイトで予告編を見たときは合ってないな、と思ったのだが、
劇場で聞くと格好良く聞こえてしまったのも悔しい。
そして、最高に嫉妬したのは。メタモルフォーゼのPVが、Ζの世界観CGの中に
ノーマルスーツ来たガクトがいてモビルスーツで闘っていること。
「修正してやる!」

御大、お願いです、2作目、TV版でいうところの「灼熱のホンコン・シティ」では
きちんと森口さんの「銀色のドレス」を使ってあげて下さい。
さらに、3作目、ハッピーエンドになるそうですが、最後は「水の星に愛をこめて」を
せめてインストゥルメンタルで良いから流して下さい。
あ〜もう嫉妬キック(by増田ジゴロウ)を加えたい!

(最近は便利な世の中になったものです。舞台挨拶の模様がいち早くストリーミングされているなんて・・・!5/17記)



<V>星を継ぐ者

実は、ファミ通から招待状が届いたその日の昼間、私は変なことを考えていた。
「星を継ぐ者」って副題は、らしくないと。
「星を継ぐ者」って確かに格好は良い。でもね、格好良すぎるし、なんか御大らしいひねりというか
特有の「らしさ」が感じられないと思ったんだよね。
言ってみれば、おこがましいが”星の軌跡”や”航海日誌・月の裏”のように素人がちょっとひねって
考えたような恥ずかしさというか、言葉で表現するのは難しいけど、ちょっとストレートで安直すぎる
副題のような気がしたんだよね。

どうしても比べたくなるけど「哀戦士」や「めぐりあい宇宙」のような言葉遊び的でかつ繊細で言い得て妙な
副題とはちょっと方向性が違うように感じたんだよね。
そう、劇場版∀に付いていた「地球光」「月光蝶」には詩的で知的なセンスが感じられたんだけど。
そうだ、「星を継ぐ者」ってどちらかと言えば、堀井さん(注:ドラクエシリーズのシナリオ・ライター堀井雄二氏)
的な表現なんだよね。御大の言葉ではないのだろうか?
対して、今作には「A New Translation」(=新訳)なんて副題もある。
これはストレートな英訳ではないが、こちらの方が割と素直に受け止められるんだよね。
話は前後するが、タイトルの英語表記は(当然のことながら?)Mobile suit Z GUNDAM A New Translationでした。


さて、舞台挨拶が終わり、ガックンPVが流れた後、ついに本編の上映が始まった。
この瞬間まで考えなかったが、どう始まるのかにとても興味がわいた。
ついさっきまでガックンに手を振っていた女性陣の熱気は冷めていた。
彼女らはこれから一時間半耐えられるのか?
最前線に陣取っていたマスコミ陣は立ち去り、右サイドのテレビカメラも退出しだした。
(マスコミのせいで)座れずにいた立ち見客が最前列に駈けていく。何を思ったのか俺は羨ましく思った。
もう御大は出てこないのに。でも、誰よりも最前列でΖを見たいという気持ちがそう思わせたのだろう。
フィルムが回り始めのほんの数秒の暗がりで、寒気が走った。さーっと鳥肌が走る。膝の上で組んだ両腕が震える。
逆シャア(初日立ち見)、F91(初日)の時にはこんな感覚はなかった。
あの頃は純粋に新作ガンダムを楽しみにしていたし、楽しんだ。
だが、今回は違う。カミーユ役の飛田さんの言葉は大げさではなかったのかもしれない。
俺自身が20年という人生を歩んできたのだ。
土曜の午後、友達の家でメッサーラを作っていた頃の俺ではない。
日本人もすでに数人が宇宙に行っている。
俺はしがない技術屋の端くれ。
富野さんに質問した。
今この時点で29歳。アムロは体を張ってアクシズを食い止めた。俺は?何をした?何ができる?
少なくとも、ガンダムと出会わなければ、ここにいないし、怒濤のブラインドタッチで
こんな文を打ったりしていない・・・。

ん?ナレーションからして声が違うのか・・・?



<VI>「刻の涙」の意味

 20年オチだよ。まさか「刻の涙」を体感するとは思わなかった。
今さら恥じても仕方がないので、正直に記そう。
シャイアンに幽閉されているアムロ・レイの元を訪れたフラウ・ボゥにカツ・レツ・キッカ。
覇気のないアムロに食ってかかるカツ、そしてそれをたしなめるフラウ・コバヤシ。
そのシーンを見ていたら、目頭が熱くなってきた。いやそれどころか、頬をつたったよ。
まさかΖを見て涙するとは思わなかった。20代後半になってから「めぐりあい宇宙」や「逆襲のシャア」で
感極まったことはあったが。
鼻をすすっているのが左のGakctファンにバレるのが恥ずかしくて、涙している素振りをしなかったが、
今冷静に考えてみれば、逆に涙していることを公然と示した方が純粋なるファンの姿だったのではなかろうか?
そう、まさにこれこそ「刻の涙」だよ。



<VII>Ζの鼓動

さて、ではいつものスタイルで劇場版Ζガンダム第一部「星を継ぐ者」を語っていこうか(笑)

ご存知のように、第一部ではまだ主役機MSZ-006 Ζガンダムは登場しませんが、
まさにこれぞΖの鼓動だ!というようなものを随所に感じた。
いくら作品がリファインされようがそこに流れているのはあくまでΖなんです。

さて、前述したように寒気と鳥肌と震えを感じながら固唾を飲んで待っていると、
そうくるか!と思わず思ってしまった。
というのも、Gacktのテーマ曲「Metamorphoze〜メタモルフォーゼ〜」が冒頭から流れるから。
そうかい?、OP曲に持ってくるんだったのか!確かにTVアニメとして考えれば当然の流れだよね。
例えば、「Beyond the Time」はエンディングにかかるからどうしても先入観でテーマ曲は
最後にかかるものだと思いこんでいた。
そして、Ζのテーマ曲と言えば「水の星に愛をこめて」しかないと思いこんでいる私は、
劇中にインストで効果的に使われていた「水の星に愛をこめて」もぴったりだと信じて疑わないので、
公式サイトの予告編で使われている劇中画+メタモルフォーゼが合わない、イメージ壊れると忌み嫌っていた。
しかし、不覚にも(あくまで映画オリジナルのOP映像と合わさった)冒頭のメタモルフォーゼを聞いて
「あっ、結構カッコイイかも、悪くないかも」と思ったのだった。
OPに聞くならありですね。劇中の映像とかぶるとイメージが損なわれます。
(すでに、過去の脳内イメージデータでは美化されているΖなので)


<以下、既知の物語とはいえ、”演出上”のネタバレあり>

カミーユ初出シーンは、取り調べ室であった。
えっ?いきなりそこから?
ジェリドとの(女みたい名前だなに起因する)確執は?と即座に思った。
考えられるのは倒置法。つまり、これより後のシーンでどちからの回想シーンによって描かれるのだろうということ。
確かに、(TV版の)部活動・カラテをさぼってブライトの艦を見に港まで行くという描写は不要とも思える。
だが、ファとの関係(ガールフレンドor幼なじみ)を描かないというのもどうかと思ってしまったり。
つまり、これから先カミーユがフォウと恋に落ちたりするわけだが、その時のファの描写を活かすためにも
このカットされたシーンって結構重要だと思うのだが。
カミーユとファの何らかの関係が存在しているからこその、フォウだと思うのだが。
「(地球で)恋をしてきたでしょう?」っていうファのセリフはどうなってしまうんだろうか?
そして、カミーユがいきなり取調室にいたと言うことは同時に、
ブライトキャプテンの艦が入港するのを見に行くという「動機」が存在しない
 =一年戦争ないしホワイトベースあるいはニュータイプに関心がある人間
というカミーユ像が生まれない。
この後、アーガマでブライトに挨拶するカミーユは「講演会でサインをもらいました」と言うが
ここまで(=テンプテーション救出)カミーユとホワイトベースのリンクが生まれない。
劇場版(映画)と言うことで限られた時間なのはわかるが、ちょっと膨らみ具合が小さくなりそうである。
本編が終わり、エンディングロールも終わって照明が点いた直後、件の左側に陣取っていたGakct系女性達は
「TVシリーズはわかりにくかったけど、(今日は)よくわかった」と発言していたが。
私に言わせれば、どうしてあれで「わかる」の?と問いたかった。
それだけ、カットされている部分がどこか私には手に取るようにわかるわけだが、
それ無しだと描かれ切れていない個人・組織の同期・感情が多々あるのに、「わかる」なんて!
もし、予備知識なしの俺が見ても理解できたのだろうか?はなはだ疑問である。
テンポよく見られるというのが売りのようだが、私には展開が早すぎて逆に不安だった。
観客ついて来られるのか?ってね。

カミーユが取調室にいたと言うことは、そこにジェリド機(注:RX-178 ガンダムMk-II)
が墜落するところから、カミーユがMk-IIを奪い、クワトロに合流してアーガマに向かうまで
一気に進むのだが。このあたり若干の(TV版との)相違点は認められたものの、すんなり見られたが。
ただ一つ気になったのがコロニー外へ出たカミーユのクワトロへの「どれくらいで落ち着きますか?」
という問いに対する回答。30分くらいじゃなかったっけ?劇場版では1時間ほどになってます。
俺の気のせい?近々DVDで確認してみます。それから、カミーユのコックピットってエア漏れなかったっけ?
こんな演出は不要なのだろうか?俺的には宇宙(そら)を体験したカミーユのリアルさが
伝わってるのであって損はない、というよりもむしろあるべきだと思う。


「星を継ぐ者」を見ていて(オリジナル版に比べて)良い部分も悪い部分も見えたし、
笑える箇所や疑問に思ったことも色々あったけど。そんな中で一番嬉しいと思ったことがあった。
アストナージの復活だ。
この表現はおかしい。だってアストナージが戦死するのは0093年、いわゆるシャアの反乱の時であるからだ。
だけどね、なぜかアストナージさんが元気でしかも新しいセリフがあったことに感激しちゃいました(笑)
(余談だが。Ζは登場人物がよく死ぬ、という評判だが、逆シャアも負けてないよね)


さて、アストナージついでにキャラクター関係についてまとめて語っておきましょうか。
やはり主要キャラ以外でも声(声優)変わっているとすごく違和感あるよね。
それは見た目(キャラクターデザイン)が変わっていることよりも遙かにインパクトがある。
ま、私に言わせれば、一般に言われる「主要」キャラクター以外でも十分大事なキャラクターであるんだけど。
例えばアポリー中尉の声は違ったよね。俺はクワトロの部下(?)のアポリーさんと
ロベルトさん大好きなんだよね。だからショック。
それからやはり主要キャラで変わって欲しくなかった(基本的に全員変わって欲しくないのだが)のは、
ハヤトだね。特にカイと絡むシーンで際だったね・・・。
そしてファも。残念。やはり20年は時間が経ちすぎなのだろうか・・・?
そういえば、てっきりシロッコ役も変わっていると思ったのだが、調べてみたらオリジナルの人だった。
う〜ん、どうもイメージが違ったんだけど。これってあれかな。
劇場版Ζはハッピーエンドで終わる=カミーユの精神が破壊されない=シロッコの弱体化
 →演技もTV版より押さえられている・・・?


劇場版オリジナルシーンおよび新セリフについて

(1)アーガマ休憩室の会話
クワトロ、レコア、エマ(エゥーゴに転身したばかり)、カミーユ(母親が殺されたばかり)が集まってのこと。
エマさん、何を言い出すかと思えば
「シャア・アズナブルっていたでしょ。 本名キャスバル・レムダイクン〜」
すごいよ。富野さん、何考えてるの?
クワトロの前でそこまでシャアを語らせちゃうんだから。いやぁ、貴重な新解釈というか、面白かった。
ここでの会話をもっと分析するためにも、あと数回劇場に足を運ばなくては。

エマは、ティターンズ→エゥーゴの転身に、地球に住む志の高い両親はわかってくれると話した。
新しいセリフだ。前述のようにシャアの話を始めたエマさんだが、アムロのことは一切ふれなかった。
オリジナルでは地球でアムロと写真を撮っていたはずなのに・・・。


(2)日本行きのチケット
フラウ一行がシャイアンのアムロを訪れたのって、もともとはハヤトも絡んで画策されていたとは。
いや、確かにオリジナル版でもそこまで考察はできたと思うけど。
でもね、アウドムラでハヤトが「アムロと合流できるはず」なんて行っちゃダメでしょ。
そのセリフがあったらあの劇的なアッシマーに突撃するときの
「何をするアムロ?」
「どいてろシャア!」
という無意識に発した(はずの)セリフが活きて来ないじゃないか!

先にもちょっとふれたが。このアムロ邸でのカツとアムロの会話、そしてそのあとのフラウを見ていて、涙を流した。
いや、ガンダムで涙を流せるなんて、なんて私は純真なのだろう(笑)?
周りに恥じずに堂々と鼻をすすり上げ、Ζのすごさを、そして「刻の涙」を周りに知らしめれば良かった(後悔)。


(3)説明的セリフ
かなり圧縮された展開なので、必然的にセリフに説明的内容が追加されたのだろうが。
多々ある新セリフの中で、もっとも感心し納得できたものがある。
メッサーラに襲われたテンプテーションを救助したアーガマだが、そこでブライトをアーガマの艦長に
迎え入れるシーンだ。このときの、ヘンケン艦長、クワトロ大尉、ブライト中佐の会話がかなりそれだ。
まず、なぜブライトが中佐でありながら民間の艦のキャプテンをやっているのか。
これも、バスクの仕業だとはっきり言わせているのである。これには正直驚いた。
正しい知識のもとで考えれば、当然のことであるが、確かにTVシリーズではそのあたりがはっきりしてはいない。
「一般将校は黙っていろ」というバスクのセリフは特徴的で、
横柄な口をきくカクリコンに「貴様、上官に向かって」というブライトに、
ティターンズは”別”だと身をもって示してはいたが。
そのブライトの境遇=閑職にバスクの思惑が影響していたとは、と今さらながら納得してしまった。
そして、もう一つ。どうしてヘンケンがブライトに艦長を譲ったのか、その理由。
子供心には、「当然ブライト」と思うのかもしれないが、小4の俺(本放送)も中1の俺も(テレ東再放送)も
解せないという感情は少なからずあった。
ところが、「星を継ぐ者」ではきちんと説明されている。先にグラナダに向かったブレックス”提督”に
同行できるとヘンケン艦長が言っているのだ。
そう、エゥーゴの指導者であるブレックスと共に行動するという理由が生じたから、ブライトに譲れたのだ。
う〜ん納得。
ところで、ブレックスさんは准将ではくどうして提督なんだ?
ティアンム提督とか一年戦争の表現に合わせた(笑)?

(4)ライラとジェリド
展開が早すぎる!と感じたのは、ライラ・ミラ・ライラが出てきたあたりから。
えっ!もうライラ?と思ったからね。そして、ライラとジェリドの関係が微妙に変わってないか?
ジェリドが一方に敵意をむき出しにライラに向かっていくところは同じだが、その後の展開が違う。
限られた時間とはいえ、ライラの中のジェリドの受け止め方がまるで違って見えた。
終いには出撃する際「勉強だけできて、頭の悪い子っているんだよね」とまで言われていたし。
オリジナルでは「真っ直ぐな」ジェリドとして受け止めていたと思うのだが。

ライラついでに。
ライラ機に警戒するようカミーユに伝えたエマ。エマはライラの存在を知っていたのだろうか?
ライラはティターンズではなく正規連邦軍なんだよね。まっ、知っていても不思議ではないのだが。
俺が見た感じでは、ガルバルディの動きと気配(プレッシャー)を感じてエマさんは言ったとしか思えないのだが。
だとするとエマは割とニュータイプ?

(5)レコアとクワトロと・・・
1項で述べたクワトロ・エマ・カミーユ・レコアの会話の後。
エマを食事に誘うクワトロ。クワトロを男性として警戒したのか、あるいは女の直感で
(レコアとの関係を)見抜き気を利かせたのか、「レコア・ロンド少尉は?」とさらに誘ったエマ中尉。
クワトロはカミーユも誘ったが、目の前で母親を殺されたカミーユが飯を食えるはずもない。
先にリフレッシュルームを出たエマ。ソファーでふさぎ込むカミーユ。
すると出て行ったはずのクワトロとレコアが残っていて・・・。二人の関係を示唆する会話が。
「本当に(地球に)降りるのか?」ってクワトロの立場なら作戦くらい知ってるんじゃないの?
ブレックスとヘンケンはアーガマにいないわけだし。新任艦長でかつエゥーゴ入りしたばかりのブライトには失礼だが、
この状況のブライトよりは事態に精通しているわけでしょ?
と言うことは、クワトロは知っていて本人の意思確認もあって聞いてるわけで。
上官と部下の間柄以上のものを推測してしまうところで、御大もそれを敢えて狙って作ってるね。

(6)新旧アニメーション
思ったよりも新規に作られたアニメーションが多くて驚いたけど。
売りのアンチエイジング処理とは言いますが、私には違和感を感じました。
いやオリジナル映像が古くさいと言うのではなく。俺としては、最近のアニメーションのクオリティーよりも
80年代後半〜90年代前半くらいのレベルで十分だと思うんだよね。
だからΖの新作部分はあまり作り込まずCG多用せずに敢えてもっとレベル落として作ってもらいたかったんだよね。
なんてね。
そう言う意味では、俺にはもの足りなかったね。違いがわかりすぎて。まっ、贅沢な悩みだけど。



<VIII>星空のBelieve

OP曲がGacktならエンディング曲もガックンでした。
3シリーズ全部同じ曲を使うのだろうか?
ちなみに画面(スクリーン)上部をファが駆け、ハロが跳ねてはいません。

20年経っても、新訳(= A NEW Transration )でもエンディングロールのトップは
シャア・アズナブル<池田秀一>なんだね。やはりカミーユは一種の代弁者なんだよね。
かつてのアムロやシャアの。この時代の両者は若さと落ち着きの狭間にいて、どちらも完全なる自信の元にいない
という境遇が似ている。そんな彼らの代弁者がカミーユなんだよ、と改めて思った。
シャアが主役ついでに。
劇場版Ζ3部作のエンディングがTV版と変わると言うことは、ΖΖに結びにくくなるワケじゃないですか?
と言うことはですね、この際、白紙になった「ΖΖ=逆襲のシャア」を作っちゃいましょうよ富野さん!
本当はΖガンダムの続編のTVシリーズは、シャアの逆襲を描く予定だったんでしょ。
それに持って行きましょうよ。もう、TVと劇場版で完全なパラレルワールドを構築だよ!!
未読なんだけど徳間書店版逆襲のシャア(ナイチンゲール、現復刻版タイトル・ハイストリーマー)が
お蔵入りのΖΖなのかな?この際だから劇場版3部作を見終えたら読み始めようっと。


エンディングロールにオリジナルスタッフの表記があるのも良かったね。
ただ、そう来ると残念なのが、しつこいようだがオリジナル版の歌だよね。
劇中のサントラは、三枝成章氏の楽曲を使っているんだから。
テーマ曲どころかBGMまで変わっていたらかなり興ざめだったろうな。
余談だが、Ζのサントラって色んなTV番組で使われていたよね。
ニュースステーションとか三枝さん自身出演のCMとか。


スタッフロールがすべて終わると、でかく「次回」という文字が表示され続いて
「機動戦士ΖガンダムII」というロゴが出てきた。
劇場版ガンダムを踏襲するのか?それとも副題が決まるまでの暫定使用?IIはIIIでシンプルで良いけどね。
完全に踏襲するならIIの後に副題が来るのだろうが。
次の中心はやはりフォウだろうから、フォウに掛けたサブタイトルかな。
まんま愛戦士だったらどうしよう。または愛戦死(火暴)
そのロゴの左手にはベルトーチカ・イルマ、右手にはフォウ・ムラサメが描かれていた。
どうしてベルトーチカなのだろうか?
確かに地球編だと、クワトロは先に宇宙(そら)帰っちゃうし、アムロと行動する時間が長いからな。
あぁ、もちろん主役・カミーユの視点でね。でもだからといってベルトーチカとはねぇ・・・。
クワトロの女性関係は(笑)?レコアではフォウに対して役不足?
ベルトーチカで考えると、角川版小説「逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」へのパラレル世界なのだろうか?
前述と矛盾するが。(前述は希望で、こちらは推測だが)
いまさらだけど、逆シャアの副題がベルトーチカ・チルドレンってすごいなぁ(笑)
シャアが主役なんだかアムロが主役なんだか・・・?
でもね、俺のガンダム研究のテーマの一つはシャア4部作を読み解くことだから、このΖの新解釈如何では、
「閃光のハサウェイ」まで歴史が変わってしまうはずだから、重要なんだよね。
カミーユの精神状態がすべてなわけよ。ハッピーエンドじゃ、カミーユがアーガマ降りる必然性がないし。
ということはジュドーが導かれることもないし。ではハマーンは誰が倒すの?
ハマーンの動向次第でシャアの以降の動きも変わる訳よ。

エンドロール話題ついでに。
またまた、ありましたよガイナックスの名前が(笑)逆シャアに続いてですな(F91、劇場版∀では未確認)
それから最近のメジャーな大作映画は制作にTV局が入っていたりしますが、Ζには無いようですね。
ただ、もちろん協力として名古屋テレビの名前はエンドロールに入っていました。まっ、当然ですね。
これでジゴロウさんも安心です。
気になるのは、GacktがTBS系「うたばん」(5/26)のゲストだと言うことです。(執筆時5/22)
以前から「うたばん」常連ではありますが、種系チャンネルに出ちゃうのは問題ですね。
5/22(日)にはBS2の「BEAT MOTION」なる番組でもメタモルフォーゼを熱唱されるようですが
(放送時間18:00、執筆時16:30)。
どうせなら「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」やミュージックステーションでも唄われたい。
(すごいAtok。「へいへいへい」で変換したら、かってに「!」マークが入った)



<IX>総括、「星を継ぐ者」 誰が星を継いだのか?
昨年の今頃、Ζ映画化が公になり、噂のあった期間も含めて待望の劇場版Ζではあったのだが、
詳細が明らかになるにつれ不安に思うことも少なからずあった。
散々記してきたが、Gacktのテーマ曲はここ最近で一番の心配事であった。
実際に劇場で聞いてみると確かにGacktの曲は悪くはなかったが。
やはりどこかに、たとえ歌詞のないインスト良いからでも「水の星に愛をこめて」を初めとする
オリジナル版の歌が欲しかった。まぁ、「アムロ、再び」のあたりはまだ「水の星に愛をこめて」ではないので、
次回に期待しましょう。そして、カミーユとフォウのデートシーンには「銀色のドレス」が流れることも願いつつ。

で、星を継ぐ者は、単純にカミーユのことなんでしょうか?
星って何だ?



<X>終わりに

ファミマガ(徳間書店、廃刊)育ちだけど、ファミ通応援し続けます。
次回もプレミアム試写会に当選させて下さい、お願いします。

あとですね、5/16(月)にプレミアム試写会で見たのですが、その週は仕事中に脳内で「君の〜♪」って
イントロだけが永遠にリフレインしてたんですけど(火暴)

それから、森口博子さんデビュー20周年おめでとうございます。
是非ともデビュー曲を公共の電波で熱唱して下さい。


さて、長々と好き勝手に語らせて頂きました。本編は95分です。
ところがこの文章の作成には一日1.5Hとしてフルに一週間かかってます。恐ろしいです。
しかしですね、NHK「トップランナー」に富野監督が出られたときに、Ζを酷評しているのを目の当たりした私です。
そんな御大が本気で作った劇場版Ζです。何よりもΖという作品が好きな私ですから、
こちらも本気で見て本気で思ったことを綴ろうという気概なのです。
受け取り手としては、流れたもの(=見たもの)をそのまま受け止めるとのが一番楽なのはわかりますが、
こちらとしてもその場で生じた感情を何らかの形に残し、一部の人の目にでも触れることができるウェブサイトに
載せることは、ファンとしての義務ではないのかと思う今日この頃です。
ま、すべては御大の意のままなので認めてしまうんだろうけど、「星を継ぐ者」


<完>

(二回目、三回目を見たら・・・、あるいはDVD化されたらこの項続く)


(帰宅直後、ビールで乾杯)

初稿(2005.5.16 22:45 - 2005.5.22 16:45)
編集(推敲、HTML化 2005.5.22 21:00〜)
掲載(アップデート 2005.5.22)
変更履歴(星を継ぐもの→星を継ぐ者 2005.5.25 25:25)

追記
メタモルフォーゼの「君」とは。
カミーユ主観の歌詞か?だとするとファであって欲しいが、フォウのこと?
以上、BS2「BEAT MOTION」にてメタモルフォーゼの歌詞を初めて目にして。



<本サイト Ζガンダム関係の執筆>
Ζの鼓動 Rev.0
機動戦士Zガンダム 映画化に関しての考察(2004.5.23記)
Ζ本放送時の思い出



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