Zの鼓動 Rev.0

第一話「黒いガンダム」(2001.07.27 Fri)

 11,2年前、ZのLDボックスが出るとの情報が、「B-CLUB」に掲載されていた。
しかし、結局当時出ることはなく、それから数年後、(今から6,7年前?)に、
遂にZのLDは発売されたのだが・・・。衰退の道を辿り始めている、LDプレイヤーに
手を出す勇気はなかったし、かといってDVDとのコンパチプレイヤーに手を出す金もなかった。

 時は流れて、20世紀末。いまだ宇宙世紀に突入気配のない、不景気感が拭えない世紀末。
ソニーが満を持して発売した、PS2にはDVD再生機能が付いていた。
また、PC用DVD-ROMドライブも手頃な値段の今日この頃。
日本の誇る、各種ソフトウェア・コンテンツが競うかの如く
DVD化されてきた。私の触手を動かすものも何点かはもちろんあった。
例を挙げれば、劇場版ガンダム3部作、逆襲のシャア、F91等々。

 そして、ある春のアキバで、そのポスターを発見した!待望のZがDVD化!
一応、望んだ仕事ではないものの定職につく身。金には糸目はつけない
(と言うほどの値段ではないが)社会人パワー発揮で、今度こそ、Zを自分の手の内に!

 世の中がどれほどZに関心があるか?ここに一例を挙げよう。
私の最寄りのヨドバシカメラである八王子店ではなぜか今さらながら、97年末にでた
PS版「Zガンダム」を6月頃からず〜とディスプレイしていた。
そしてDVDが出た後は、DVDが流れいた!すごいね、Z!

 ちなみに、Zにまつわる話は嫌って程あるのだが、ここでは、そのうちの一つ、
アニマックスに見限られた事件を追記しておこう。
 98年、初夏スカパーのアニマックスの本放送開始と同時に、「ガンダム」が始まった。
もちろん触手を動かれたが、俺にとって「ガンダム」だけではコンテンツ的に足りなかった。
ルパン三世、キャッツアイ等、もちろん惹かれるコンテンツはあったのだが・・・。
そしてその年の冬、予想通りに「Zガンダム」が始まった。さすがに、Zまで放送されると
俺のスカパーを欲する気持ちはマックス値に近づいていったのだが・・・。
 スカパー受信条件、”午後2時前後に太陽が見える”を満たしていなかったのだ。
好きで住んだ訳ではない会社の借り上げアパート。ちぃ〜。
 数回Zの放送は繰り返されていた。ガンダムと交互に。
そして99年初冬、2名の同志の力を借りスカパー設置成功!
当時、ガンダムがやっていたはずである。ガンダムが終われば、Zが始まる!
という淡い期待は今に至るまでことごとく裏切られ続けている。
ZZが始まり、いまやOVAや偽ガンダムが横行している!

 DVD版Zを入手し始めた今、今さらながらアニマックスでZをやりそうな予感がする。
20001年も後半戦に突入したが、この残り半年で、もしアニマックスでZの放送が始まったら、
俺はある意味ニュータイプだ!

 前置きが長くなったが、以下、今さらながら(?)、そして今だからこその、Z鑑賞記を綴ってみたい。


 ”Zの鼓動”というより、俺の鼓動だ。やばい、パッケージを開け、
添付ブックレットをパラパラめくっただけで、心臓がドキドキ。

 オープニングの映像だけで泣ける。DVDソフトにありがちな、メニュー画面が出てこないで、
いきなりオープニングがスタート。いい感じ。


(グリーン・ノアに向かう赤いリックディアス)
クワトロ「この感じ、アムロ・レイか・・・。ララァ・スンか・・・」

:シャアはこの7年間ニュータイプに接したことはなかったのか?
 いや、アステロイド・ベルトでハマーンに接しているはずだ。
 だが、あれだろう、ジェダイにダークサイドがあるように、
 ニュータイプにも暗黒面(?)的なものがあるのかもしれない。
 正しい道を求めるアムロ・ララァ系と冷たさを感じるハマーン・シロッコ系。
 だから、ハマーンでは感じなかった感覚(=アムロ・ララァ)を
 カミーユから感じたのかもしれない。


(港に向かうカミーユとファの会話)
カミーユ「テンプテーションはブライトキャプテンの船だから」
ファ「知ってるの?」
カミーユ「サインもらったことがある」
ファ「ニュータイプじゃないんでしょ、その人?」
カミーユ「ホワイトベースのキャプテンをやっていたんだ、そのはずだろ」
ファ「どうかしらぁ」

:この二人の会話には要注意だ。
 まず、カミーユが急ぐ理由をファが尋ねている。
 それにカミーユはブライトの船と答え、サインをもらったことがある
 と言っている。カミーユが一年戦争、特にホワイトベース隊に関する
 知識に詳しいのは、アーガマに乗船してすぐのシーンで確認できるが、
 ここでのポイントは、ファの「ニュータイプじゃないんでしょ?」というセリフ。
 カミーユの関心事がホワイトベースのクルー一般か、あるいはニュータイプか
 が汲み取れる。つまり、ファはカミーユがニュータイプに関心のある事を
 知っているのだ。実に興味深い。


(再びグリーン・ノアに向かうリックディアスのシーン)
クワトロ「ジオンの寄せ集めで作ったコロニーと言うが、
ティターンズの秘密基地という話だ」
:この言葉の真相を考察する。
 まず、クワトロの立場を考えればジオンの情報には
 それなりに精通しているはずだから、前半部分は噂と考えられる。
 後半に着目すると、ティターンズが”秘密”基地であるが故に、
 ジオンの寄せ集めで作ったという噂を流したのかもしれない。
 大体、ジオンの寄せ集めで作ったのなら、エゥーゴの拠点になっているだろうに。
 それともその逆に、ジオンの寄せ集めで作ったと聞きつけて
 エゥーゴの実態を知るためにティターンズが進出してきたのだろうか?
 だが、それは考えにくい。そんなところで”極秘”のMK-Uのテストを
 するとは考えにくいからだ。


(コロニー公社の職員と思しき二人の会話)
「グリーン・ノア2でか?」
「グリプスって言えよ」

:どう言うことだ?


(グリーン・ノア1の連邦施設を撮影し、ガンダムMK-Uと遭遇したシャア。
脱出の際に左腕を撃たれた。)

:が、シャアが撃たれるか?
 ガンダムの時は、ハヤトか誰かのライフルでカメラを壊されたいから、
 今度はカメラを守るために、自身を犠牲にしたのだろうか?
 リック・ディアスに戻ってからは、化膿止めだか消毒液だかのスプレー後、
 ノーマルスーツの損傷を守るため、テープを貼っていたが、
 その姿がア・バオア・クーで傷を手当するアムロのようであった。


(一方、コロニー外からグリーン・ノア2を偵察していたアポリー中尉とロベルト中尉の会話)
:MK-Uを指してニューガンダムと言っていたのが笑える。
 新しいガンダムと言う意味でのNewガンダムが、
 その後νガンダムとして存在することになるのだから・・・。
 まぁνガンダムの登場時、この会話を聞いているはずのないシャア
 のみしか生存していないが・・・。


(連邦だかティターンズのMPはカミーユの略歴を読み上げる)
:その略歴データブック(?)は英語で書かれている。
 この時代の公用語が英語なのかも興味深いが、
 それよりも前科者でもないのに、パーソナルデータが管理されている社会の方が恐い。
 国民総背番号制が導入されると、IDカード一枚あれば何でもわかってしまうのだろう。
 現に、高校前で車を調達したカミーユはIDカードのようなものを差し込んでいたし。
 きっと今の社会もIT化が進むとそうなるのかもしれない。


(そしてカミーユを尋問するMPは)
「エゥーゴというのが宇宙に住む人間達の独立自治権を求める運動だと言うが、
そりゃ嘘っぱちなんだ。ジオンの真似をして、地球に住む人々を
避難しているだけのくだらない連中だ」

とのたまう。
:冒頭の一文(MPの感情=嘘っぱちを除く)がエゥーゴの実体であり、
 後半がティターンズから見た見解だろう。実に興味深い。
 エゥーゴの成立(ジオン残党説を含め)、そしてティターンズの台頭を
 考える上で役に立ちそうだ。


あれ?一話でMK-U盗まないんだ。ファーストとZZのイメージが強すぎたのかな?


第二話「旅立ち」(2001.07.27 Fri)

(バスクとフランクリン・ビダンの会話)
フランクリン・ビダン「あんなものもうくれてやっても良いでしょう」

:なんて言っているが、ティターンズはMK-U以降に作った機体の性能が
 この時点でMK-Uを凌駕していたのだろうか?
 大体、MK-Uの量産型ってどれだ?ハイザックの次に出てくるティターンズの
 MSはガルバルディβだと記憶しているが、あれは完全にジオン産だし・・・。


(MK-Uに勝手に乗り込んだカミーユに対して)
エマ「止めなさい、坊やのいじるものじゃないわ」
ブライト「アムロの再来だ、もしあいつが操縦しているのなら」

:まずは愛しのエマさん(←別に変な意味ではない)のセリフについて。
 ガンダムで”坊や”と言うセリフをシャア(ガルマに対して)、キシリア(シャアに対して)
 以外に使っていたとは・・・。あれっ?ハモンさんもアムロに言っていたっけ?

  次、ブライトさん。この場面に回想シーンはない、あれはZZだったのか?
 ジュドーがゼータを盗むシーンを目撃したブライトがアムロとカミーユを
 重ねたシーンだったのか・・・。
  だが、ここでせっかくだから、ちょっと書かせてもらおう。
 (本当は、MK-Uに勝手に乗り込むカミーユとアムロをダブらした
 ブライトの回想シーンがあると思い、事前に考察したことなのだが・・・)
  誰でも知っていることだと思うが、アムロがサイド7でガンダムに乗り込むとき、
 ブライトはその現場に居合わせてないんだよね。
 何たって士官候補生だからホワイトベースのブリッジにいるのだから。
 だから本来、(ZZでの話になってしまうが)ブライトが、
 アムロがガンダムに乗り込むシーンを回想するのはおかしな事なのだ。
 で、これについてフォローすると、ガンダム、と言うよりも一連のMSに対して
 何らかの監視カメラなどが付いていたと考えられるから、
 後日ブライトはその映像を見て、さもリアルタイプで事の発端を見たと
 思いこんでしまったのだろう。どう?


(カミーユの操るMK-Uを見て)
ブライト「あいつ・・・、あの感覚はやはりアムロだ。誰だ奴は?」
エマ「あの子、私の名前を知っていたわ。どこで聞いたの?」

:ブライトさん、どういう感覚だよ?
 やっぱりカミーユの言っていたように
 ブライトもある種のニュータイプかも・・・。

 さすがはエリート集団(果たしてジェリドがエリートかは甚だ疑問だが)
 に選ばれたエマさんだけはある。緊急時でも冷静だこと。
 普通はそんな突っ込みできないよ。


そして、そのティターンズと連邦軍の違いを見せつけるシーン。
MK-Uのテストに対してバスクに物申すブライト。
するとブライトは「一般将校はだまっていろ!」となぐられる。
終いには、階級の低いカクリコンにまで殴られ、
他のティターンズ兵にまで殴られ蹴られる。
連邦軍の大枠の規律にも従わないティターンズの異状さを醸しだし、
かつエマのティターンズへの不振を募らせ始めている。
エマがティターンズに反旗を翻すきっかけになったのは
カミーユの母親を人質にした事件かもしれないが、
エマの不信感はこの辺から募っていたことが汲み取れる!
 



第三話「カプセルの中」(2002.05.13 Mon)


 せっかく、DVDでZ全話揃えたけど、忙しさを理由に全くと言っていいほど観てなかった。
実際には、第三話は去年末には見終えていたのだが、自分で勝手に作ったノルマ=
このサイトに感想・考察を載せること、が重荷となってしまい、ライトな気分で見られなく
なったというのも一因ではあるが。
 そうこうしているうちに、アニマックスでZが復活してしまった。思えば、99年11月にスカパー
を導入したのは、Zが観たいがためだったのだが、今に至るまで、ZZやファースト、その他の
私の認めぬガンダムは散々やっていたのだが、今頃になってZ復活である。
復活というのは、私が加入する前までは、しつこいようにZをやっていたから。

 さて、前置きはこれくらいにして、第三話である。ちなみに、この半年の間に、第三話のみ
3、4回観た気がする。
 そして、断っておくが、最近は内容の正確さを求めすぎて同一回を数度見直したりしていたが、
私の売りである、書き殴る感が損なわれ、かつ負担が大きすぎるので、
(今さらであるが)ファーストインプレッション的に書きます。
だから、実際と間違った解釈があっても、ご容赦下さい。


・オープニングは続いている
 君は知っていたか?Zの2種のオープニング(Z・刻をこえて&水の星に愛をこめて)映像が
繋がっていたことを。
 別に、わざわざ第三話の項に書く必要もないのだが、思い出したので。

 まず、Z前半オープニングの「Z・刻をこえて」。この最後に、MK-Uはハイザックと思われる
MSにミサイル攻撃を受け、シールドが爆発し、その爆煙からMK-Uの頭部→前身と現れ、
MK-Uがビームサーベルを抜いて、敵MSに向かっていくシーンで終わります。
 一方、後半オープニング「水の星に愛をこめて」は、前述のラストシーンから始まります。
すなわち、MK-Uがシールドを爆破されるシーンから。

 これって常識なのかな?去年知った時は、結構感動しちゃったけど。


・ルナツーの解説について
 ちょっと、ジム敵、もとい事務的表現のサブタイトルを使ってみました。
 第三話冒頭、ルナツーの解説から始まるが、興味深い説明でした。
ルナツー自体は、ファーストガンダムでもワッケイン司令がいたり、結構有名だったと
思うのだが、どうしてこの期に及んで解説が入ったのだろう?
察するに、「アステロイドベルトから運んだ鉱石」的記述があったが、これがポイントでは
なかろうか。つまり、アステロイドベルトだ。一年戦争後、ジオン残党が逃げた宙域が
アステロイドベルト。これを暗喩的に表現すべく、ルナツーの説明ナレーションが
入ったのではなかろうか?


・ブライトの任務は?
 テンプテーション艦長ブライトの任務は一体何だったのだろうか?
ブライトは紛れもなく、純正(?)連邦兵であって、ティターンズの士官ではない。
そんなブライトのグリプスへの任務は何だったのだろうか?
そもそもテンプテーションって何船だ?

 バスク大佐曰く「わざわざグリプスまで来てもらって悪かった」とジャミトフ・ハイマンへの
親書(?)を託すが、どうしてティターンズ兵でもないブライトに、こういった重要な(?)
任務を託したのだろう?
 前二話で、”一般将校”ながらティターンズに楯突くブライトの”正しさ”が描かれていたが、
”正義”さを前面に出すブライトが煙たく、また他の連邦士官への見せしめとして
(ティターンズと一般連邦軍の差を際だたせるため)、極めつけは”ニュータイプ部隊”ホワイトベース
隊の出身と言うことで、ティターンズ=バスクにこき使われていたのだろうか?


・ファーストを意識して?
(1)ヘンケン「来たときからルナツーの部隊には捕捉されてるよ」
(2)クワトロ「アーガマのメインエンジンが直るまでか」

 上記二人のセリフは、別に会話ではない。全く別の所で発せられている。
これってもろに、ホワイトベースを意識させないだろうか。「来たときから捕捉されてる」は
サイド7入港前からホワイトベースがシャアのムサイに捕捉されていたことを彷彿させ、
クワトロの「メインエンジンが直るまで」と言うのは、これまたホワイトベースに延々と
付きまとったエンジン不調に端を発しているように思える。


・ギレンの野望で深読みできる?
バスク「カミーユの両親か、ブレックスめ見ていろ」

 この際、粗筋紹介は割愛するが、カミーユの両親を乗せて飛び立つバスクは、こう言っている。
ここで、エゥーゴのブレックス准将とティターンズのバスク大佐が、旧知であることがしれる。
これは、つまりどちらも連邦に所属していたと事を物語っているわけで、これがあるからこそ、
「ギレンの野望」でブレックス、バスクを含めた両軍の人間達が連邦で一緒にいることが
かなり興奮させられる。
 対して、エゥーゴの(この時点での)パイロットは皆ジオン軍だって言うのも面白い。

 で、これが幼い小学4年の私を混乱の境地に陥れた原因の一端だ。
子供心には、連邦(いいもの)、ジオン(わるいもの)という勧善懲悪思想が根付いていたから、
ジオン(わるいもの)系(シャアがいるし)のエゥーゴに主役が所属していて、
連邦(いいもの)内のティターンズが敵?って言うのが、いいしばらく理解できなかったものだ。
 それに比べ、(何かと批判の多いZZではあるが)エゥーゴの敵対組織が、ネオ・”ジオン”で
何とわかりやすかったことか!


・αβγ

(1)ブレックス「ガルバルディが来るぞ、4機も」
(2)カミーユ「ルナツー・ボスニア所属のガルバルディです」
 数学で覚えるよりも早く、知っていたギリシャ文字。
そりゃもちろん、ガルバルディで覚えたのだが、作品世界の中で、特に連邦出身エゥーゴ士官
にとって、ガルバルディってそんなにも有名なものなのだろうか?
旧ジオン軍MSであるガルバルディαが優秀だったから、そのまま連邦がガルバルディβを採用
したのだから、有名なのも当然か。
 で、カミーユ君はミリタリー・オタク(マニア?)だから、そのガルバルディの所属まで
言えてしまうのだろうか? えっ、じゃカミーユは電気街の露店で売ってるアナハイムとかの製造銘板買っちゃったりも
していたのだろうか?



(毎夜25:00にZを見終わって書くのは辛いなぁ。いきなりターンエーの比ではない・・・。

と言うわけで、続く

もう滅茶苦茶だ。
DVDで第三話を観た度の感想。 その都度、メモ書き(もちろん電子データ)を残していたのだが
前述の通り、毎話の鑑賞スパンが長すぎなため、何度も三話をみて
その度に感想・・・。
と言うわけで、編集が面倒だから、全部載せます。

2001年12月11日ver. (於中国汕頭)
「カプセルの中」
ノートパソコンでフル画面で観るのは近未来的で格好よい。
といっても、現実なのだから近未来ではない。
ちょっと前に近未来と思っていたことが、自分が意識するまもなく
現実になっているのだから、ちょっとしたバーチャルリアリティーを
味わっているようだ。矛盾があるかもしれないが、とても現実的ではない。
昭和生まれの俺には、現実がさもサイバーチックに感じてしまう。

冒頭、ルナツーの説明から始まるが、実に興味深い。
と言うのも、私が個人で初めてプロバイダーに加入したとき、
考えた末に選んだメールアカウントがasteroidだからだ。
ルナツーはアステロイドベルトから運んできたとナレーションが
入り思わずにんまりしてしまった。
と同時に、アステロイドベルト=ジオンの管轄と言う先入観があるから、
連邦政府がアステロイドベルトに触手を伸ばしていたことが
興味深かった。

さて、第三話目にしてガルバルディβである。
ライラ・ミラ・ライラが思っていたよりも不細工であったことは
この際放っておこう。
ライラの旗艦の艦長は明らかに連邦の制服を着用しているが、
そこにいるパイロットは連邦らしからぬ格好だ。
そして、その艦から出撃するのが、一目でジオン系デザインの
ガルバルディβときたもんだ。
小4の俺がパニクッタわけだ。
主役=連邦っていう固定観念があったから、敵(あくまで主役に対する
相対的な敵という意味)が連邦の制服を着ていてはダメだったのだ。

「MK-Uは所詮MK-Uだと言うのか」
OPまじまじ見て、やっぱMK-Uはいいわぁ〜、カッコ良いと思った。
MK-Uは所詮MK-Uだが、TすなわちRX-78ではないわけだ。
だから、GP-01があろうとなかろうと無問題なのだ。
GP系の開発コードネームを知らないが、あくまで形式番号が
RX-78系であったばあい、所詮はテム・レイ設計のRX-78の発展系でしかないのだ。
つまり、ヒルダ・ビダン、フランクリン・ビダンの関与していたMK-Uこそが
れっきと(歴と)したガンダムの後継機ではないだろうか?
そしてMK-Uの凄いところ。唯一2年間現役で闘い続けたガンダム(!?)
もっとも多くのパイロットが乗ったガンダム(!?)
ジェリド・カクリコン・エマ・カミーユ・エル・モンド・プル
まぁ、確かに一時的に乗っていたということを考慮に入れれば、
カミーユ・エマ・エルの3人と言うことになるだろうか?
ZZの設定上、Zとブランクなしで物語が続いているのだから、
前作ZのMSを流用することは納得できる。
または、現実(ノンフィクションとして)的にガンダム・チームを
結成したいがために、Z・百式のみならず、さらに旧世代の
MK-Uを残したのだろうか?
ZZでは、ネオ・ジオンが旧ジオンの残党を吸収統合しているから、
当然、(MK-Uよりも)旧型のMSが主力機として稼動しているから、
MK-Uはこの時代でもそこそこ活躍できたのだろうか?
だって、エルがニュータイプだったからと短絡的に結論付ける
わけにはいかない部分でしょ、ここは。ニュータイプと言う
方便は時に便利だが、ここでは使えないと思う。



第四話「エマの脱走」(2004.04.25 Sun)


今さら、思い出したように「Zの鼓動(Zを語る)」を再開。
さぼっている間に、恐れ多くもファーストは語り出しちゃったし、禁断のSEEDを
語り出しちゃったり、衝撃のエヴァを語り出しちゃったりしているから、なおさらZは、
懐かしくも新鮮で見入っちゃう。
さて、そんなわけで、今の俺がZのオープニング見ていて思ったのは、踏襲したガンダムは
後にも先にもZだけだよ、ってこと。


今回のストーリーはタイトル通り、エマがティターンズに反旗を翻し、エゥーゴに寝返る
というもの。一度、バスクの使者としてアーガマに単身来たエマを見て、クワトロは
どうして信用できると思ったのか?ヘンケン艦長も信用できるとクワトロの意見に
同調していたが、ヘンケンの場合はすでに一目惚れであろうか?
クワトロ=シャアはニュータイプの直感でエマの本質を見抜いたのだろうか?
クワトロまでエマがタイプの女性であったのだろうか(笑)?
でも、エマさんは一応連邦軍人だけあってアムロ・ファン(?)なんだよね。地球で偶然
アムロとあって写真一緒に撮ったんでしょ。実は結構ミーハーなエマさんだったりして。


>クワトロ「家族もろとも死刑になるぞ、停戦信号の見落としは」
母親(ヒルダ・ビダン)をジェリド(ハイ・ザック)に殺されMK-IIで狂乱するカミーユ。
それを取り押さえようとクワトロが停戦信号を打った直後のセリフ。
恐ろしいね。南極条約ですでに決められていたのだろうか?
と言うよりも、クワトロが口にしているのも驚く。ちょっとシャアを美化しすぎかな、俺?


>ヘンケン「エマ・シーンはニュータイプなのか?」
>クワトロ「自分にはわかりませんが、ティターンズではないと思います」
ずっと気になってたんだけど、ヘンケン艦長はクワトロ大尉をニュータイプだと思っているの?
ヘンケンもブレックス准将も元々は連邦軍人な訳で。シャアと同じくエゥーゴに加わった
とは考えにくいから、クワトロ=シャア→ニュータイプだと認識しているとは思いづらい。
やっぱり暗黙の了解でクワトロはシャアであるのだろうか?ヘンケンの性格から
隠し切れてない?それともただ単にクワトロが洞察力の優れたパイロットという認識が
ヘンケンにそうさせるのか?


・MK-IIの指先についた赤い液体
エマは軍人だな。MK-IIの指先の血痕をなめて、それを血だと判断するなんて。
俺にはできない。だって、ついさっきまで生きていて、いまは死体すら蒸発してない人間
の残した血痕をなめるなんて・・・。俺はエマ・ファンだけど、これだけは耐えられん。


>エマ「悔しかったらティターンズらしく自尊心を持ってやることをやったら」
やたら”大人な”カミーユに口論で打ち負かされ、カッとなったジェリドを諫めた
エマさんのお言葉。エマは対外的なティターンズの宣伝文句を鵜呑みにしているのだな。
ことエマは確かにエリートっぽい。が、ジェリドはどう見てもただのヤンキーだ。
時にカミーユ以上に感情的な行動が多く、モビルスーツの操縦センスも決してエリート
とは思えない。彼は強化人間向きだったかも。


>ヘンケン「私はエマ中尉にもう一度会ってみたいな。」
>クワトロ「それは私もです」
それはエマに一目惚れしたから、ヘンケンさん?と突っ込みたくなるね。
クワトロの同感は、それを認めつつも、敢えて聡明な女性ともう一度話してみたいという
もっともな意見に合わせているように感じるのは考え過ぎか。



ファーストを見ていてエンディングの「永遠にアムロ」を聞いて懐かしさを感じたが、
「星空のBelieve」を聞くとなぜかホっとした。
でも、どちらも初めて聞いた頃のことを思い出させる切ない曲でもあるんだよね・・・。