今さら、機動戦士ガンダム 第08MS小隊を観て・・・

 


  ターンAばかりもいただけないので・・・。
  ガンダムOVAは「ポケットの中の戦争」しか観たことがなかった。「0083」はGP01のせいで
 MK-Uの存在意義がなくなるので断固として観ることを拒んでいた。俺はMK-Uが大好きだ。
  カミーユが乗って、エマが乗って、エルが乗る。こんなガンダムがあるか?Ζガンダムというタイトルなのに、
 初めに出てきたガンダムはMK-U。それもエゥーゴがティターンズから奪ってるし。デザイン的にも
 ガンダムの後継機としてはベストだろう。型番もRX-178だし。2年間も現役だったし。
  続いて「08小隊」だが、出た当時は近所のレンタルショップがつぶれたり、ガンダムは好きなのに
 それを表に出すことを格好悪いと思っていた。また、所有欲があったので、レンタルよりも
 自分で買いたいと思っていた。
  所有欲と言えば、Ζ、ダブルゼータのビデオのパッケージのカッコイイこと。思わず買いに
 行きたくなっちゃたよ。
  それで、もう数年観ないでいた。ところがだ、最近になり、かなりコアなガンダム好き2人から
 「08小隊」を執拗に勧められいた。(ちなみに、その2人は、全く接点はないのだが。)
  だが、私はちょうどその頃、スカパーでのファーストガンダムにはまっていた。それで、
 時系列ガンダム鑑賞計画を立てたので、「08小隊」はお預けであった。まぁ、実際に第一話を観て
 知ったのだが、ガルマが死んだ直後の話みたいだから、ファーストと並行してみるべきだったのかも
 しれないけど。
  また、近くにTSUTAYAがオープンしたことも手伝って、99年8月、遂に「08小隊」を観るに到ったのである。
 ちなみに、時系列計画であるので、「0083」も観てみようかな何て思ってたりもする。


第一話 「二人だけの戦争」('99.8.8)

  久しぶりのEMOTIONのオープニングに感動した。1995年だったんだ「08小隊」がリリースされたのって。


 オープニング、パラシュートをつけて降下する陸戦型ガンダム。これってヘルダイバー?とか思ってしまった。


 「08小隊」ちょっと納得できないこと。キャラクターがガンダムWとかに出てきそうな、美形キャラすぎる。
 ちょっと受けつけない。ロン毛の男とか。ガンダムっぽくない。


  主人公シローはサイド2にいたみたいだけど、今までのシリーズでサイド2って出てきたことあったっけ?

 
  シローは、”地球に行けば自分のことが良くわかるかもしれない”と言ってたけど、俺はその逆だともうなぁ。
 でも、スペースノイドはそうなのかな。俺はただただひたすら宇宙に憧れるけどなぁ。


  それにしても、”第8小隊”って呼び方は、第2小隊を彷彿させるよな。


第二話「密林のガンダム」('99.8.8)

  それにしても、このシリーズってファーストガンダムの声優が多くないか?永井一郎に、キシリアにリード中尉。
 カレンがキシリアと同じ声というのが納得いかないよな。ギレンは演説してるのに。大体、キシリアと一緒の声じゃ、
 カレンも何考えてるかわからないよな。そのうち、シローは頭打ち抜かれたりして。

  ところで、なぜどのOVAも主人公は連邦なのだろう。あぁ、でも「0080」は少年が主人公だったし、
 ジオンに憧れてたか。それにしても、連邦の小隊が舞台なら、ジオンの例えばサイクロップス隊が
 主人公でも面白いんじゃない。または、黒い三連星がレビルを捕獲するところからガンダムにやられる
 ところまでをOVA化するとか。ゲリラ屋ランバ・ラル隊でも面白そうじゃん。

  それにしても、ちゃんとしたMS駆動音でよかった。いくら最近ターンAが面白くなってきたとはいえ、
 あのMS駆動音には納得いってないからな。

  シローが第8小隊で初出撃の時、どうしてシローだけノーマルスーツ着てたんだ?
 制服に、メットだけかぶっときゃいいんじゃないの?熱帯地帯みたいだったし。大体、地球人だって
 ジャングルじゃ住めないよ。それがスペースノイドが初めての地球で熱帯ってのは苦だよねぇ。
  でもシローはなして、地球に赴任されたんだ?

  そして、陸戦型ガンダム、胸のインテークが初代ガンダムって言うよりMK-Uだな。


第三話「信頼への限界時間」('99.8.22)

  週末はガンダム・デーと思っていたが、先週はお盆で実家に帰っていたので、二週間ぶりの08小隊とあいなった。
 ターンAと08小隊二話分を一気に観るのはなかなか良い。
  それにしても、今回もEMOTIONのオープニングに懐かしさを感じてしまった。懐かしさついでに、
 うちの最寄りのTSUTAYA、なぜパトレイバーの旧OVAを置かないのだ?

  ”とうちか”って、今変換するまで”統治下”って気がつかなかったぞ”。”トーチカ”って聞こえたし。
 大体、第8小隊の戦術的な動きがいきなりは理解できないぞ。ちゃんと永井一郎に解説させろ!

  そして、一つの小隊に同じガンダムが3機あるってのも理解し難いというか、ガンダムのありがたみ
 が薄れるというか。アーガマに、MK-U、百式、Z、ZZと違う期待があったぶんにはいいんだけど。やっぱ、
 同機種が並んでも見栄えがいいのは、連邦ではGM系だな。ガンダム顔は駄目だ。
  ジオン側は、MSVをうまく使っているのに、なぜ連邦は陸戦型ガンダムなんて新たに設定したのかね。
 別に機動戦士ガンダムと冠しているからって、GMが主人公でもいいじゃない。
  
  それにしても、戦時中でもヒットチャートを聞いていたのには笑えた。あの髪型は気にくわないが。

  さて、ゲリラの少女だが、ありゃ何だ?オールドタイプ版エルピー・プルか?シローの膝に座って、
 ガンダムに同乗してるし。

  そして、ディアナ・ソレルの口癖「よしなに」をジオンのおっさん兵士が使っていたのには笑えた。

  今回、満足したのは、陸戦型ガンダムのピ・ロローという、警告音。MS関係の効果音がファースト・ガンダム
 そのままなこと。この辺が、人気の秘密だったのね。


第四話「頭上の悪魔」('99.8.22)

  死神に悪魔と来たもんだ。不吉な言葉がお好きなこと。

  さて、このシリーズの美形敵キャラ(名前が良くわからん、というか覚えられない)は、何なの?
 デギン公がこの研究を私に一任してくれて云々言っていたが、もうこの時ってデギンは言わば象徴で,
  ギレンが実質的指導者じゃん。現に、第一話で、ガルマの国葬の演説があったのに。何か矛盾してないか?
 それとも、その事実さえも知らない”いなか者”?

  今週末の、三・四話を観てて思ったのだが、08小隊ってガンダム唯一の反戦ものじゃない?
 三話のゲリラしかり。大体、小隊行動が生々しすぎるんだよね。オープニングの連邦兵が妙にリアルだし。
 宇宙戦は華々しく、格好良く、憧れる余地あるけど、特に小隊にスポットを当てたこの作品は、それまでの
 ガンダムと別の意味で現実的で、時折恐ろしくなる。まぁ、”頭上の悪魔”は非現実的だったが、
 その飛行試験は現実的だったな。強度云々辺りが。ドップはスタイル良くなり過ぎだし。


  以下余談。
  TSUTAYAにはガンダムコーナーが設けられていた。それは当然で歓迎すべきことである。
 そして、各作品のインデックスの所に、手書きで作品紹介が書かれている。雑誌からの掲載か、
 スタッフの意見か?ダブルゼータのエンターテインメント路線、F91の失敗云々が書かれていた。
  確かに、ダブルゼータはエンターテインメント路線だった、”始め”は。ガンダム盗んで、売ろう
 なんて確かに異色だった。だが、リィナがグレミーにさらわれて以降、特にガンダムチームのアフリカ単独
 横断辺りからは、ファーストやゼータに負けないくらいの、シリアスさがあり、またおもしろさもあったように
 思うのだが。「ダブリンの午後」前後は、特におすすめだ思う。コロニー落としを巡る攻防。そして、
 なんと言っても、後味悪く終了したゼータが、カミーユを通すことによって、嫌な気持ちを拭い取ってくれた。
 シロッコの呪縛からカミーユが解放されたのだ。これだけでもダブルゼータの存在意義はあると思う。

第五話「破られた待機命令」('99.11.28)

  フジテレビが、予告も無しにターンAを木曜日に放送するから、今週末は、ガンダム見損なって
 しまった。
  だから、3ヶ月ぶりに08小隊を借りてきた。別に、面白くないから、借りなかったわけではない。
 週末があまりに忙しすぎたのだ。観ようと思えば観られたのだが、その気力も体力もなかった。

  さて、久しぶりに観た08小隊だが、小隊っていうだけあって、今までのシリーズよりも、
 パトレイバー的だね。そりゃ、軍隊と警察じゃ違うけど、まとまり具合や、分裂具合が
 第2小隊的。

  それにしてもアプラサラスはやりすぎだろう。確かに、平穏なジオンMSが相手では
 盛り上がりに欠けるだろうけど、飛躍しすぎだよね。
  そのあたりがちょっと納得できない。
  で、そのアプラサスを民間人に観られないように、外出禁止命令を出しているジオン兵も
 ちょっといきすぎのような気がする。

第六話「熱砂戦線」('99.11.28)

  今回、感動したのは、砂漠でのサンダースの水の集め方。高校時代からの熟読書「Masterキートン」
 の”砂漠のカーリマン”でキートンがやっていた方法を、サンダースがやっていたことだ。
 連邦兵は、あの時代でもサバイバル術を学ぶのだろうか?でも、サンダースは元宇宙軍だろ?
 地上軍の兵ならサバイバル術もやるかもしれないけど・・・。それにMSのパイロットが、その術を
 知っているのも驚きだ!

第七話「再会」('99.12.6)

  どんな時でも、沈むガンダムは見たくないね。例えそれが、地上用であり、量産されてたり
 パイロットにそんなに思い入れしてなくても。
  そもそも、沈むガンダムを見たくないのは、そのガンダムと一年間一緒に闘ってきたからだ。
 だから、OVAのように話数が少ないと、そんなに思い入れるはず無いのだけど。
  今までのガンダム以上に、08小隊が生死と身近に闘ってるからかね?

  まぁ、思い入れをすることができなかった、シロー・アマダ少尉ではありますが、
 ここに来てだいぶ株を上げてきたようですな。

第八話「軍務と理想」('99.11.28)

  ここに来て08小隊のOVAであるところの本領発揮だな。ドップとかガウとか、
 ミデアにジム。どれも格好良かったけど、やっぱりザクだな。

  いわゆる旧ザクとザクの中間のようなくたびれた、デザート・カラーのザク。
 連邦の盾持ってたり、壊れ具合も良かった。
  でも、本当に良かったのは、そのザク隊のリーダーの声を榊原良子があてていたこと。
 マウアーでありハマーンであり、ナナイである。ついでに言えば、南雲隊長で、
 トルメキアのクシャナだけど。俺、あの人の声好きなんだ。
  カレンがキシリアと同じ声ってのは、ちょっと納得できなかったけど。

  でも、そんな俺も、最近、キシリア少将と同じ歳の、24になった。
 方やジオン公国の宇宙方面軍の少将なのに、俺はやりたくない機械設計の
 やる気のない会社員。あ〜あ〜。

第九話「最前線」('00.10.30)

 結局、一年近くご無沙汰になってしまった。レンタルするのも面倒だったし、
仕事が忙しかったしね。

 同じく、一年近く前に加入したスカパーで、今になって08小隊をやるというので、
もちろんビデオに録って観ている。
 だが、悲しいかな、俺がスカパーを導入した一番の動機のZは、この一年一度も
やってくれぬ・・・


 冒頭思ったのは、あんなMAが大気圏を突入しつつ、ジャブローに攻撃かけてきたら、
グリプス戦役時のジャブローはどうなるの?と真剣に思ってしまった。
 だって、カイは潜入してるしさぁ。ただでさえ、MK-Uの立場が危うくなっているのに、
この上ジャブローまで破壊されたら、ゼータの立場無いからねぇ。
 タイトル後シミュレーションとわかるのだが、うまい作り方だけど、許せないね。
そして、シミュレーションから実作戦(敵地の捜索及び殲滅)へ間髪入れず突入する作りもどうかと思う。
模擬訓練の開始かと疑ってしまったよ。
 大体、アプサアラスってそんなに連邦内で公になっていたの?

 ミデアが降下部隊を輸送かよ?確かに理にかなってるかもしれないけど・・・。
そして、ミデアのパイロット達も空軍って感じで、マチルダの輸送隊とは大違いだよね。
 そして、ガンダムの降下作戦(?)。カレンがそんなにマニュアル見なくちゃ
いけないほど大変なのか?降下って。シローだってサンダースだって、初降下っぽいじゃない。
 空挺MSはやはり、夜ってこともあるし、ヘルダイバーを連想させるよね。

 さて、降下だが、アムロは耐熱フィルムを使った大気圏突入のまま自由落下に入り、
見事に成し遂げたが、やはりそれはニュータイプだから為せる技だったのだろうか?
一有能パイロットには難しいのだろうか?それとも、連邦製MSってそんなにも
マニュアル度が高いのだろうか?オート制御で落下できないの?
 機体制御はAMBAC使ってるんでしょ?

 それにしても、シローのガンダムは何だ?Ez8だっけ?
どうしてスパイ容疑のかかる小隊長に新型(試作?)MSが支給されるんだ?
(情けないが、今シリーズのMSに関して知識がないので、名前が適当である)
そして、どうして何の前触れもなく登場する?
アムロなんて、まぁ確かにモルモットにされているきらいはあるが、
それにしても、マグネットコーティング止まりで新型は支給されてないぜ。
NT-1は”アムロ”用に開発って名目らしいけど。
 スパイ容疑の少尉よりも、モルモット・ニュータイプの方が戦況に影響
するのではないか?
 大体、MS一機が新型になろうと、アプサラスを倒せるとは思わないが・・・。
 そして、あの顔はもう、ガンダムじゃないね。胴体もガンダムのそれとは違うし。
顔なんてどちらかというと、ターンAに近いよな。
 納得いかない。陸戦用ガンダムにしても、GP01にしてもかろうじて、MK-Uへの
布石は残していてくれたのだが・・・。

 で、どうして着地点に、アッガイ(片腕)が現れる。確かに、アッガイは正解だ。
ズゴックじゃ格好良すぎるし、ズゴック、(ハイ)ゴックは、「ポケットの中の戦争」
出演済みだからなぁ。動く砲塔ゾックじゃまずいし。ゾゴックはZZに出てきたし・・・。

 
 オデッサで破れたジオンへ兵が宇宙へあがるの描写は描きすぎじゃないの?
今作のテーマがいまいちよくわからないのだが、連邦側に対して、ジオング側は、
秘密めさしておく割には、キャラ拡げすぎじゃないか?
 マシュマー系の指揮官(の割に日本人臭い、声優のせい?:ユーリ閣下か?)はいらないだろうに。

 アイナが落とした薬は何だ?一瞬生体エネルギーでも使うのかと思ってしまった。
薬を使ってまでの強硬?ヤクかよ。
でも、どうしてアプサラスにはザク頭が付いているのだ?
 劇場版パトレイバーのX-10にヘルダイバーの頭が付いていたようなものか?
だが、どうしてザクだ?そんなに余っていたのか?ドムのメインカメラ回りを
移植すれば、首の回転に関わる機構はいらないと思うのだが。
そもそもあの巨体で、首の回転はいらないだろう。左右に回したところで、
十分な視界は確保できないだろうし。大体、人型でない以上、頭は必要ないだろうし。
そして、結局の所、コックピットに映し出されるのは、合成映像だろう。
あそこに頭のある必要が感じられない。
 で、リック・ドムのジェネレーターの流用もするか。それはまぁ、いいけど。

 アプサラスの中止命令がギレンに届いてないってどういうことだ?
ギレンの判子がなければ有効じゃないのか?軍隊って行っても公務員的だな。


第十話「震える山(前編)」('00.10.30)

 それにしても、どうしてグフだ。ドムは良い。だが、何でゲルググはいない?
ゲルググキャノンとかいてもおかしくないだろう?ザクのJ型相当のゲルググいなかったっけ?
 それはあれかね、ノリスの境遇(?)がランバ・ラルのそれに
通ずるものがあるからか?ラルとマス家のそれと、ノリスとサハリン家の間柄

 ガンタンクの正しい使い方のお手本かね、この回は。それにしても、ガンタンクの
頭部小さすぎないか?あのガンタンクはハヤトが一人で乗るようになって以降に
生産されたものであろうか?コア・ブロックシステムを廃した量産タイプ?
まぁ、ガンキャノンに量産型があるんだから良いけど。あの腰の細さは、コア・ブロック
無いよな、確実に。
 でも、ちょっと待て!ガンダムの量産型がGMなら、GMキャノンの立場は?
ガンダム、ガンキャノンをRXシリーズと考えると、その生産タイプ(アムロ流の
量産型の表現)のGM、それにキャノン砲の付いたGMキャノンはガンキャノンの
生産タイプと言っていいはずなのだが・・・。

 ザクの胸は、FZ型並に角張ってるよね。どう考えても初期生産タイプなのに。

 GM頭はいいセンスしてるよね。ガンダム頭(同じ顔)が並んでるの変だもんね。
アーガマ(ゼータ編)は、MK-U、Zと顔の系列が違ったし、
アーガマ/ネェル・アーガマ(ZZ編)は、ダブルゼータも別顔だったし、
ラー・カイラムにしても、リ・ガズィ(ゼータ顔)、νガンダム
だからガンダムが並んでいてもおかしくなかったんだ。

 あの親衛隊のようなザクは何だ?カラー的にはザクVだけど。遠目に見ても
ザクVだよなあれは。ハイザック、マラサイ(ティターンズ製だけど)を経ないで
ザクVに辿り着くなよ!
 何だあれ?グフだったの?だからザクVと見間違えたのか。ツノがな・・・。


 グフとの戦場は、日本みたいだよな。現在の。
高速道路も、建家も日本みたい。
 グフが高速道路上を走っている?確かに、日本の高速道は、戦車が
走れるように作ったらしいけど。
 そして、グフが走って崩れた高速道下の電柱・電線。どう考えても日本だろう。
 怪獣映画のつもりか?グフは、MSは怪獣じゃない。そして、ガンダムだって
ウルトラマンじゃない!
 じゃあ日本なら、ムラサメ研はどこだ?

 カレン曰く「あたしと、サンダースが手玉に取られた」って君らそんなにすごいの?
確かに百戦錬磨かもしれないけど。そして、職業軍人たるもの、これくらいの
自信がなければ駄目だろうがな。
 同じく、サンダース曰く「あっという間に一機。こいつは、エースだ」
じゃあ、百戦錬磨の君たちはエースではないの?5機落とせばエースじゃなかったっけ?
サンダースは”生き残れる”んだから、ある意味、そうとうなパイロットだろ。

 アプサラス完成時のギニアスのバックは何だ?
”AMD-K6 3D+””BSD/863””Cyrix6x86MX””DirectX 50K””Fast ATA-2”
遊びすぎにも程がある!
 ラルのグフのコックピット視点、そのディスプレイに写った、簡単な
微分方程式の方が何百倍も格好良かったぞ!

 どうして、ガンタンクを死守なんだ?戦略的メリットあるのか?


第十一話「震える山(後編)」('00.10.30)

 リアル路線のガンダム?聞いて呆れる。ガンダムは初めから、リアルな設定だったから今があるのに。
その世界に、さらに戦争らしさを求めてどうする。
 だから、キキというキャラクター、シローとアイナ、アプサラス、
等々主題まで曖昧にさせてしまっている。

 いまだ「0083」は観たことないので、何とも言えないが、OVA第一弾「ポケットの中の戦争」は
”少年の目を通した戦争”という主題があった。
 「08小隊」は”リアル路線のガンダム”追求が目的だったのか?だとしたら、
08小隊の面々のキャラ作りはいいとして、シローとアイナの恋路はいらなかったんじゃないの?
アムロとララァに始まって、ロランとディアナ(?)に至るまで、ガンダムにも
恋路はあるけれど、「08小隊」にはいらなかったんじゃないの?
 
 そして、そのアイナに関係してアプサラスの問題。アブサラスありきのアイナなのか、
それとも、アイナありきのアプサラスだったのか?
 どちらも中途半端だったと思う。どうして、アプサラスが出て来たのかわからない。
ジャブローを破壊するため?大体、ジオンが地球上で大型MAを開発できる設備をもてるか?
アフリカでもなさそうなのに。マ・クベの鉱山物資は宇宙に上げてたんだろう。



 ギニアスさんよ、血を吐きながら、ザク頭の付いた化け物みて喜ぶなよ。
美的センス無いよな。ザクは美しくても、あれは美しくない。ナウシカの
オームだよ。

 今作で最大の誉めるところかもしれん。ジム・スナイパーカスタム。
初めてみたときから(もちろんMSV、遠い昔)、ジム・スナイパーってのは
数あるGMの中でも、ダントツで格好良く、強そうだったし。
まさしく、”スナイパー”として動いているのを観ると感動だ。
「ポケ戦」でも一瞬、ジム・スナイパーUとして活躍を見せてくれたが、
今回は、まさに”狙撃屋”そのもの。
 カッコイイなぁ。地上からザンジバル級を狙撃したし。
 アプサラスを狙うし。カッコイイ。ギレンの声で「圧倒的じゃないか!」って
聞こえてきそうな程。

 技にある操るアプサラスにやられた陸戦型ガンダムはどうしてガンダムハンマーを持ってる?
量産型まで持ってりゃ、たしかにターンAの時代にハイパー・ハンマーが出土しても
おかしくないよな。

 どうしてアイナは、シールドに”08”とペインとされたEz8からシローと
わかったのだ?ニュータイプか?


 「重いね」「背負っていこう二人で」
 どういう意味だ?シローと思われる男は右足が膝からした無かったよな。
 いくら何でも悲しすぎる終わり方じゃない?
 第一話はあんなに明るく、また積極的だったシローが、
 どうしてあんなに悩めるくらい男になってしまったの?

 そして、どうして最終話だけエンディング曲が違うの?


第十二話(?)「ラスト・リゾート」('00.11.1)

冒頭の少年・少女がフラナガン研の子供達だとは全く思わなかった。
「我が陣は必ず連邦に勝利する。
貴様等にはそれが見えるはずだ。」
ってそういうこと。
ニュータイプには未来が見えるって?
08小隊ではニュータイプについて語られることも無かったのに・・・。
どうして、リアル路線と謳いながら(決してニュータイプが非現実的とは、
言わないが。だが、フラナガン研では強化人間を創り出していたとしたら、
ニュータイプに比べれば非現実的だが)
ニュータイプと思われる者たちを出したのだろう?


そして、どうして今回はゲルググ?
本編では、ザク、グフ、ドムばかりだったじゃないか?


ミケルは少年兵だったの?
声も変わってるし。でも声優は同じなのかぁ・・・。

こういう、after warもありなの?

ミケル曰く、「ジオンの宇宙艇」ってコムサイってわかんないのか、元軍人なら?
その割に、「ハッチだ。宇宙船の」って言ってるくせに。
ジオンと宇宙船のハッチからコムサイって断定できないの?

キキがDr.フラナガンってディスケットと認識章を見つけた時点で、
冒頭の少年・少女はフラナガン研の実験児ってわかる勝算なんだ。

どうして、ノーマルなMS-14ゲルググが地球上で倒れている?
MS-14は宇宙用じゃねーのか?
コムサイを守っていたとしても、地上に着く頃には
燃え尽きてるだろうに・・・。

少年達が埋めてる”アイナ”が青髪だから、本当にアイナかと思っちまったよ。
見事に騙された。
そして、この”葬式”で彼らの発する言葉から、彼らが洗脳された集団だと
視聴者はわかるわけだが、どうしてこの話はこんなタブー的な話を
扱ったのだろう?
ララァよりもフォウよりもロザミアよりも悲しすぎるじゃない!
ララァは純粋なニュータイプだろうし、フォウにしてもロザミアにしても
”戦士”として闘える強さを持っていた。
それが、幼すぎるフラナガン研の子供たちとは、一線を画していると思う。
また、エルピー・プルと同年齢だったとしても、プルには対面として”明るさ”があったし、
またプルツーもある意味完成された強化人間だったはずだ。
それなのに、どうして、中途半端な洗脳孤児たちを扱ったのだろうか?
”中途半端”さが、一年戦争を物語っているということであろうか?

いくら、キキの存在が・・・、08小隊のテーマは?云々したとは言え、
こういう結末ありか?
確かに、ファーストの”その後”を描いたゼータあるいは逆シャアが
存在しているが、それはあくまで、数年後の話。
割と直後のこういう描き方あるか?
それも、関係深いキャラクター(キキ&ミケル)を使ってまで。

フラナガン研の子供達の”悲しさ”はあるけど、
主要人物達に対する悲しさが無くなっている。
震える山(後編)で作り出したシローとアイナに対する
どうしようもない切なさが見事に消されている。
「帰れる所がある」とララァに言ったアムロ、
”ポケ戦”で最後に学校の始業式で泣き出したアルの”悲しさ”、
精神が破壊されたカミーユ、
安否がわからぬまま終わったアムロとシャアの闘い。
ダブルゼータの終わり方はあれで良く、別に悲しさを演出する必要は
無いと思うが、その他のシリーズにあった、どこか悲しい結末。
08小隊も、ラスト・リゾートがなければ、他のシリーズ以上に
悲しい結末だったが、ラスト・リゾートは蛇足だったのではないだろうか?


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